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2002/7/21(日)11時公演 |
2002/8/17(土) |
鳳凰伝はとても雄大でスケールの大きさを感じる作品。
今では考えられないような時代背景、インパクトの強い登場人物、豪華な衣装、そして作品の中で流れる美しい歌、全てにおいてスケールの大きさを感じる壮大な愛の物語。
真実の愛、親子愛、友情愛、犠牲愛など、全てにおける「愛」がテーマの物語だ。
たかこさん演じるカラフは、滅亡した国の王子。
父を探しにやってきた北京で、中国皇帝の娘トゥーランドットに一目で恋をする。
恋に燃える沸き立つ情熱と強引で自分の意志を突き進むカラフは、私の今までのたかこさん像を払拭するかのような「動」な人物。
私のイメージしているたかこさん像とは、甘〜くて、優しくて、心の内に情熱を秘めている「静」な人物で、このイメージが大好きな私だったが、今回カラフの新しい魅力に完全に支配されてしまう事となる。
一方、はなちゃん演じるトゥーランドットは、かつて侵攻された経験から他国を憎悪し、求婚してくる他国の王子達に謎解きをし、処刑し続けている。氷のように閉ざされた心を持つ人物。
あまりの冷酷さ、そしてその存在感に、登場した途端に圧倒された。私のイメージしているはなちゃん像は気品があってお嬢様。しかし、今回はまさしく氷の表情なのである。
この作品の私にとってのポイントは、カラフの恋に燃える熱い情熱が氷のように閉ざされたトゥーランドットの気持ちを解きほどき、カラフへと向かう瞬間と過程である。
カラフの沸き立つ情熱と強引で激しい言葉、そしてこの激しい言葉の影に見え隠れするカラフの優しさに心がグラグラと揺り動かされる。
「お前の男はここだ〜」
「私が欲しいのは愛に燃える熱いあなただ」
「全てを投げ捨てて、私の前にひれ伏せる」
「切ないか、辛いか、熱いか、」
この強烈な言葉の影に見え隠れする優しさに心がぐっと動かされる。
作品の中の強烈な言葉と強烈なシーンの合間に流れる雄大な歌に、鳳凰伝の世界に引き込まれていく。
見れば見る程、不思議な魅力にはまり込んでいく作品だ。 |
戦いに敗れて国が滅び、諸国を放浪していた王子カラフ(和央)は、生き別れの父がいると聞いて北京に行き、召使いのタマル(彩乃かなみ)に守られた父・ティムール王(汝鳥伶)に再会。また盗賊の頭バラフ(水夏希)と出会って意気投合する。その北京では求婚者たちに3つの謎を出し、解けないと首をはねる皇帝の娘、トゥーランドット(花總)の美しさが評判になっていた。彼女に一目で惹かれたカラフは、謎解き挑戦を宣言する銅鑼を鳴らすのだった。
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18世紀の劇作家カルロ・ゴッツィによって書かれた寓話劇で、プッチーニのオペラでも有名な「トゥーランドット」をベースにした作品。
宝塚歌劇でも白井鐵造によって’34年に上演され、’52年には春日野八千代のカラフ王子主演で好評再演された。
今回は21世紀版として、円熟期を迎えた和央ようかと花總まりのコンビを中心とした宙組に相応しい作品として、新たに描かれる。
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・カラフ(元王族の後継者)
和央ようか
・トゥーランドット(中国皇帝の一人娘) 花總まり
・バラク(盗賊の頭) 水 夏希
・タン(盗賊) 久遠 麻耶
・トン(盗賊) 椿 火呂花
・アデルマ(コラサン国の姫)
ふづき美世
・中国皇帝(トゥーランドットの父)萬 あきら
・ティムール王(カラフの父)
汝鳥 伶
・タマル(奴隷の娘)
彩乃かなみ
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