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佐藤賢一の原作から、歴史に名高いフランス救世の乙女ジャンヌ・ダルクと傭兵隊長ピエールの恋を描いた作品。
ジャンヌは魔女裁判で火刑になるのが定説だけど、宝塚ヴァージョン「傭兵ピエール」は大胆な発想でロマンティックに舞台化されてい
た!
とここまでは勢いがいいのだが、
実際この作品には、スミレコードギリギリの表現が多くて少し驚いた。ギリギリというより私的には超えてしまっている箇所も多々あった…。しかし、原作小説のほうにはもっと凄いらしい…(汗)
これは宝塚的にはどうなのだろうか。。。正統派好きの友人kumaはこの作品がお気に召さないご様子(笑)
そして、許容範囲が海のように果てしな〜く広い私でさえ、確かに心苦しくなるシーンがあったと言う事は認めよう!
しかし、たかこさん演じるピエールがやっぱりかっこいいわけで、最終的には好きな役・作品の一つとなってしまうのだから…。
このような役もすごくかっこよく演じるんだ!と新しいたかこさん発見ですごくうれしい〜。
そんなたかこさん演じるピエールはならず者たちが集まる傭兵部隊の青年指揮官。
神格化された「気高い聖女」として知られるはなちゃん演じるジャンヌ・ダルクはこの作品では一人の女性としての姿をクローズアップされていた。はなちゃん演じるジャンヌ・ダルクは、世間知らずで純粋無垢でお茶目なジャンヌ・ダルクだった!
そんなジャンヌ・ダルクと触れるうちに悪行三昧だったピエールに恋が芽生えていく。
ならず者から素敵な青年へと変貌していくピエールの姿が見所で、ピエールの変貌ぶり(純粋な部分)を取だたす為には、やはりスミレコード逸脱作戦も意味があったのかもしれない。
そのギャップに心がキュンとなるのだから…
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15世紀、百年戦争下のフランス。イギリス軍の侵攻により、フランス王家の威信は失墜。民衆は、混沌と暴力の中、恐怖と絶望の淵に瀕していた。
ピエールは傭兵部隊 “アンジューの一角獣”の若き隊長(シェフ)である。ピエールは16歳の若さで前隊長を殺害し、シェフとなった男である。傭兵といえば聞こえは良いが、休戦中は失業者の集まり。その実態は強盗、追い剥ぎ、人身売買と、盗賊と変わるところはなかった。
ある日ピエール達は旅の貴族の一団を襲う。略奪である。ピエールはその貴族の中に不思議な光を放つ娘[ジャンヌ・ダルク]を見つける。「私は神の御意志を伝える者、今私が汚されればフランスは全滅します。今日は私をお見逃し下さいませ。その代わりフランスが解放された暁には、私の純潔を貴男に捧げます」と告げた。ピエールは略奪を中止し、ジャンヌ一行を放免する。そして数ヵ月後、オルレアンの戦場で二人は再会する。世間知らず、無知、純粋無垢、冗談の通じない“オカタイ娘”
ジャンヌと、悪行三昧を生業とする傭兵部隊の若き指揮官ピエール。
二人の恋の行方は……。
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英仏戦争下のフランス。無頼の傭兵隊長ピエールはジャンヌ・ダルクに付き添い、助けるうちに彼女に強く惹かれていく。苛酷な情況下の秘められた恋を描く歴史小説。
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▼傭兵ピエール〈上〉集英社文庫 佐藤
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出会った時からお互いに何かを感じ合い、惹かれあっていたピエールとジャンヌ。2人の感情の揺れの描写あり、略奪シーンの記述ありで、引き込まれるように読破。
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下巻では、物語の「転」、そして「結」にあたる部分が描かれる。
ほんの少しタルい感じのある「承」から「転」じて、物語は徐々にスピードをあげる。テンポよく次から次へと展開するエピソードが読者をぐいぐいと引きつけ、ラストまで一気に読み進めずにはいられない。
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佐藤賢一氏著「傭兵ピエール」(集英社刊)を舞台化。
歴史に名高いフランス救世の乙女“ラ・ピュセル”ことジャンヌ・ダルク。神の使い、気高い聖女と思われがちなジャンヌだが、彼女もまた一人の女性として恋をしていた。ジャンヌの愛した男、その名はピエール。ならず者たちが集まる傭兵部隊の青年指揮官である。
ジャンヌは「魔女裁判」で火刑となるというのが通説であるが、今回は二人の恋を大胆な発想でロマンティックに舞台化。
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・ピエール・ドゥ・ラ・フルト(傭兵隊長) 和央ようか
・ジャンヌ・ダルク(救世主ラ・ピュセル) 花總 まり
・トマ(会計係。副官)
伊織 直加
・ロベール(傭兵隊の修道士)
水 夏希
・ヨランド(シャルル七世の義母) 邦 なつき
・マルク(傭兵隊の古参)
美郷 真也 |
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